こんにちは、つなです。
みなさんは、頭がモヤモヤしたり、ごちゃごちゃしたりしていませんか?
そして、そのモヤモヤの原因がどこからくるのか説明できますか?
今回は、そういった悩みがどのようにして生まれるのかを『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)を通して見ていきましょう。
また、どうやって解決するのかを説明したいと思います。
一つの記事でまとめるはずが、だいぶ長くなったので分けることにしました。
この本はこういう人におすすめ
・自己肯定感が低い人
・モヤモヤが頭から離れない人
・変わりたいと思っても、その一歩を踏み出せない人
この本は、8つのステップ(章)から成り立っています。それぞれのステップで、頭の中のゴミを定義していきます。「頭のゴミ」という抽象的な表現をしていますが、具体例に落とし込むのがうまく、最後までしっかりと読める印象でした。
モヤモヤの原因は複雑に絡み合っている
本の中で、こういった質問をされます。これらの質問の答えは、本を読むうちにわかってきて、ある種の感動を覚えたので、ここでも書き出してみたいと思います。
Q1.あなたの頭の中がイライラ、モヤモヤしているのは何故ですか?
- A.周囲の人間関係がうまくいってないから
- B.仕事がきつくてサービス残業が多いから
- C.仕事やプライベートで色々悩みを抱えているから
- D.その他
Q2.大事なことや複雑なことを考えている途中で頭の中がごちゃごちゃしてきて、考えるのをやめたくなるのはなぜですか?
- A.論理的思考力が足りないから
- B.IQが低いから
- C.寝不足だから
- D.その他
Q3.仕事や勉強に集中したいのに、集中できない。始めてもすぐにやめたくなってしまうのはなぜですか?
- A.根気がないから
- B.意志が弱いから
- C.机に向かっているのが苦手だから
- D.その他
それぞれ、自分が思っていることはあるでしょう。
ですが、本当の正解はすべて「D、その他」に当たります。
この答えを見たとき、私は「どうして全部その他だと言い切れるんだろう」と本気で考えました。しかし、その心配は無用でした。さまざまな悩みの種をゴミと定義することで、だんだんとすっきりしてきたからです。
さて、たった3つの質問で私をこの本に惹きつけた著者が、最初に定義する「頭のゴミ」は、「感情のゴミ」です。
感情を捨てるなんて、ロボットにでもなるつもりか?と考えてしまうかもしれませんが、ここでいう感情は、一喜一憂。つまり、状況ですぐに感情が揺れ動き、感情に支配されていることを指します。
感情にひたることは無駄でしかない
人間は感情から強い支配を受けています。 不都合なことがあると怒りにとらわれ、理不尽なことがあるとショックを受け、思考と行動が感情に左右されます。「感情的になってはいけない。冷静にならないといけない」と思っても、多くの人は感情の波立ちによる思考と行動の乱れを完全にコントロールすることができません。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
さらに著者は、
世の中にはそういった感情をある程度コントロールできる人と、簡単に左右される人がいます。感情に支配されて生きている人は論理をつかさどる新しい脳(前頭前野)より感情をつかさどる古い脳(扁桃体)に支配されているわけですから、より原始的。進化の度合いでいうとゴリラやサルに近い、ということになります。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
と言っています。辛辣ですね。笑
では、感情に振り回されないようにするにはどうしたらいいのでしょう。
答えは、「抽象度を上げること」です。
まぁ、あまり聞き慣れない言葉ですよね。
個人(Aさん) → 人類 → 哺乳類 → 動物 → 生物
と、いった感じで、情報量の多いものを「抽象度が低い」といい、情報量が少ない状態を「抽象度が高い」といいます。
考えてみてください。Aさんに関する情報は、人類に比べて多くありませんか?
例えば、Aさんは、「○○に住んでいて、何歳で、○○の○○に通っていて……など」どんどん情報が出てきます。それに比べ人類は、人類という種の情報しか持ちませんよね。
職場のことで抽象度をあげるとしたら、こうです。
職場のあなた → 部門のあなた → 会社のあなた → 業界のあなた → 日本のあなた → アジアのあなた → 世界のあなた → 人類のあなた……
抽象度の低い人は、視点が低く、今この瞬間の「職場でイライラさせられている自分」しか見えていないため、イライラするようなことがあると感情に頭の先まで浸かって支配されることになります。
反対に抽象度(視点)を上げていけば、職場→部門→会社と視界が広がっていきますから、「オレが感情的だと部下の教育に悪い。しっかりしなきゃ」→「この部門にはオレよりもっと頑張っている人がいる」→「会社の経営状況が厳しいから、みんなイライラしがちだ。オレがムードメイカーにならなきゃ」と、感情から受ける影響を抑えられるようになります。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
人によっては、「感情のゴミ」を捨てるのは簡単じゃないかもしれません。
そういう人に有効な対策として、著者はコツを書いています。それは、ゴールを持つことです。
ゴールと関係のないものはゴミ
目的や目標があれば、それに合わせて視点があがります。つまり、抽象度が上がります。そうすれば、そのゴールの実現にマイナスな感情に振り回されることはありません。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
しかし、嫌なことがあるとその気分を引きずってしまうという人がいるかと思います。そういうときは、自分がゴールを意識して生きているか、ゴールのために行動しているかを自問してみてください。
そして、著者は「楽しい」「嬉しい」「幸せ」などの気分でさえも、ある条件に合致してしまうとゴミだと断言しています。
これらの気分は、好ましい結果として生まれる気分です。好ましくない出来事が起きたら、直前までのいい気分は吹き飛んでしまいます。それなのに、人々は風が吹けば吹き飛んでしまうような気分を目的に生きてしまっているのです。
目指すべきは、気分ではなくゴールである。
自分が主体的に選んだゴールに向かう道程には、前進を促すたくさんの出来事があり、たくさんの小さなゴールがあります。そのような「ゴール実現に価値のあること」に遭遇したとき、「嬉しさ」「楽しさ」「幸せ」を感じるでしょう。その感情は存分に味わえばよい。ただし、そこで立ち止まってはいけません。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
本当のゴールは、自分が心から実現したいゴールです。自分が心からやりたいことに向かっているなら、常に密度高く集中して仕事をすることができます。
とはいえ、「腹が立つ」「あいつが悪い」「悔しい」「悲しい」などの感情が生じるのを止めることはできません。
感情は娯楽である
著者は、ここで「感情に振り回される」というゴミを捨てるコツとして「すべての感情を娯楽にすること」を挙げています。
必要ではないが、あっても良いものを「娯楽」といいます。
映画や小説で味わう感情は娯楽として受け止めることができるが、実生活となると私たちは娯楽にはできません。しかし、「腹が立つ」「嫉妬する」「後悔する」などの感情は、生きる上ではマイナスでしかありません。
悲しさや寂しさなどの感情が湧くのは人間として自然なことです。ただし、その感情に振り回されずに、「悲しさも人生の味わいのうち」と、娯楽として味わえばよいのです。娯楽として味わっておけば、振り回されることはありません。感情を娯楽として味わうという時点で、すでに抽象度が上がっているからです。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
抽象度が低いということは、自分中心でしか考えられなくなっている状態とも言えます。私は、この考えで気付かされました。加えて、著者はこう述べています。
心の傷に左右されるかどうかは、あなたが「自分中心をやめられるかどうか」「自分の側にも理由があると考えられるかどうか」で変わります。心に傷を負っても、「自分にも非がある」「お互い様」と受け止めるなら、その傷は必ず癒えていきます。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
さらに、著者は理不尽なことに対しても、抽象度次第で捉え方が変わると述べています。いったん冷静になって、理不尽なことをしてきた相手の背景を考えてみるのもいいかもしれませんね。
ゴールに意味のある感情だけを楽しんでください。ゴールを設定したら、あとはそこを目指すだけです。その過程のプラスの感情もマイナスの感情もゴールにさえ辿り着けば、美談に変わります。
感情のゴミをなくすポイント
心から望むゴールを持ち、 ゴール達成に向かって今を生きよ。 ならば感情のゴミは必ずなくなる。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人 著)より
明確なゴールを設定すれば、邪魔な感情は無くなってくれるというものでした。
たしかに夢中になれるものを見つけたら、上手くできなくて悔しくても、努力することが楽しくなりますもんね。
私も大学受験で浪人した時、ひたすら勉強してましたけど、苦痛というよりかは楽しかった印象です。それは、大学に合格するというゴールがしっかりとできていたからかもしれませんね。
学問自体が好きになっていったというのもありますが、結果としてスコアで現れるので、当時の自分はゲーム感覚でやっていたのかも知れないですね。
しかし、本当に頭の良さを測る方法としては、テストというものは不適切な気もします。学校の成績なんて、学ぶことの楽しさを教えてくれる人がいるかどうかで変わると思います。
話が逸れましたが、今の自分は本当に明確なゴールを思い描けてなかったのかと思います。ブレインプログラミングという本にも書いていたのですが、ゴールにたどり着いたときの自分の生活を毎日イメージするといいみたいです。
巷では、引き寄せの法則とか呼ばれたりするらしいのですが、これはスピリチュアルなことではなく、脳科学的に人間の脳がそうなろうとフィードバックするらしいです。
私自身スピリチュアルには全然興味がないので、引き寄せの法則なんて言葉自体知りませんでした。笑
次の記事はそのことについて軽く触れているので、是非ご覧ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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